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お口と身体の関係について 薬の副作用と歯肉増殖症

ご高齢の方が基礎疾患の薬を服用するケースが増えてきています。その中で薬の副作用と考えられる症状がお口の中にも表れるときがあります。多くの症状は口渇であります。これは副作用として唾液分泌の減少によるものです。また、抗けいれん薬や高血圧、狭心症の治療薬や免疫抑制剤などは歯肉増殖症に強く関与していると言われています。患者さんにおいては問診時にそのような疑いがわかる場合があります。特に前歯部唇側に多くみられ歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭部)が球状、結節状に肥厚するものです。主に審美的に著しい障害があり発音が不十分になったり口臭をおこす場合もあります。これらの薬を服用した患者さん全てが症状を伴うのではなく薬の種類と清掃状態や遺伝的な要素、年齢も加味される。主な薬剤として①抗けいれん薬 フェニトイン(商品名アレビアチン、ヒダントール)で、発症頻度は50%と高い。②狭心症や高血圧治療薬として使われるカルシウム拮抗薬 ジルチアゼム(商品名ヘルベッサー) ニフェジピン(商品名アダラート)などは10~20%の発症率です。③免疫抑制剤 シクロスポリンは成人では25~30%、子供では70%以上です。治療法はまず原因薬物の変更。できなければ、その発症機序が薬理作用のみでなく口腔衛生状態の関与が大きいとされているので、徹底的な歯周治療を行います。なかなか消退しない場合は外科的に歯肉肥厚を切除することもあります。また、継続的なメインテナンスにより発症を抑えることが可能というデータもあります。

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