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お口と身体の関連について PART1

005皆さん、ここでは我々歯科医がよく臨床で遭遇するケースについてと患者さんが歯科医院を受診するにあたり知識としてもっていたほうがよい項目を主に述べたいと思います。かつて20年ほど前我々歯科医が臨床においてよく耳にする言葉は「歯と身体は関係があるのですか?」という文言を開業する以前からありました。それだけ以前は一般の方の知識が行き渡っていなかったのだろうと思います。最近では歯科医師会、厚労省が中心となって8020運動を推進しているためか、以前よりはそういう言葉が少なくなりました。しかしまだまだ患者さんは認識が不足しています。 ある研究ではお口の疾患はメタボリックシンドロームなどの生活習慣病に関係する危険因子であり、お口の健康と全身の健康は密接な関係があることがわかりました。歯垢の1ミリグラム中には数千から1億個の細菌がおり、歯肉の小血管に害を与えている状態です。当然血管の中に入り込んだ細菌は全身のいろんな臓器に運ばれていき悪影響を及ぼすといわれています。特に歯周病菌は内毒素を菌表面に持ったもので、心臓の冠動脈の周りや腎臓に運ばれて疾病の引き金になるとのデータもあります。また歯の本数と肺炎は密接な関係があるといわれています。歯の本数が約半数以上失われると肺炎で亡くなる危険性が3倍以上、全部失われると4倍以上危険性が増えます。ちなみに日本人の死亡順位でガン、心臓病、脳血管疾患の次に肺炎がきます。別のデータでは大腿骨の頸部骨折の危険性が歯の本数が半数以上失われると約5倍、全部失われると6倍高くなります。特に60歳以上では9倍以上と非常に高くなります。ご存知のように大腿骨骨折はADLを低下させる大きな要因です。このようにお口と身体は密接な関与があることがわかってきております。身体の健康はまずお口からという認識をもって常日頃からセルフコントロールやプロの行うコントロールに励んでいただきたいと思っております。

 

 

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